AppleWirelessKeyboard専用ケース完成

キーボードはたとえ母艦（PC,iPad,iPhone)が代替わりしても引き続き何年も愛用されるガジェットです。それに見合う耐久性のあるしっかりとしたケースがないのはおかしいと思います。

iPadやiPhone4の対応で人気のApple Wireless Keyboard。やはりApple社純正だけあってデザインの統一感とこの大きさでも快適にタイピングできる品質から愛用者が増えております。
私もこのキーボードが気に入っておりまして、HHKがBT対応していない今これを持ち歩くために以前専用のケースを試作してみたりもしました。
試作したケースはサイズもぴったりで小物入れなどもありなかなか快適な出来でしたが、これをほかの人にお勧めできない理由になる事件が起きてしまいました。
ある日キーボードをいつものようにケースに収め、打ち合わせに間に合うように駅に向かって走っていたところ、気がつかないうちにキーボードの電池の螺子状の蓋が外れて隙間から飛び出してしまいました。
私はこれに気づかずに電車に乗ってしまい、打ち合わせ現場で気づいたときにはすでに螺子はどこかに行った後でした。
Appleのサポートに電話してなんとか頼み込んで対応してもらいましたが（本当は蓋の紛失は対応しないそうです。新品を購入してくださいとのこと…）もうこのようなハプニングはこりごりです。
この教訓を生かして新たなケースを作ることにしました。
前回のような硬い革でカバーせずにやわらかい袋状のポーチのようなもので包むほうがカバンの納まりもよいし、万が一蓋が外れてもケース内から飛び出ることはないでしょう。小物いれをつけるか悩みましたがキーボードをすっと収納する場合に小物入れ用のポケットに引っかかる可能性や小物でキーボードに傷がつくことを考えてシンプルにすることにしました。

表の革はしっかりとしたものをイタリアのミネルバを選択。しっとりとしたさわり心地は癖になります。天然皮革の特徴でもありますが使いこんでいくといわゆる「味」がでてきてケースを「育てる」楽しみがあるのも魅力です。

裏地はキーボードを収納する際にこすれることを考慮して合皮やナイロンは使わずに耐久性のある高級豚革を選択。

ファスナーは二面をラウンドさせて大きく開けられるようにしました。

サイドの一面分だけちょこっとあけてキーボードを滑り込ませるように収納させることも出来ます。

ファスナーの引き手には姉妹ブランドの製作したシルバービーズつきのチャームをあしらいそれがちょっとしたアクセントになりました。
パイピングは芯を使わずに革だけを使い、使い込んでこすれて万が一パイピングが擦り切れてもパイプが飛び出ないようにしました。

＜仕様＞
製品名：AppleWirelessKeyboard専用ケース（仮名）
表革：ミネルバ（イタリア）
裏革：高級豚革（国産）
価格：9800円