トップが直そうとしても・・・

ポート社長以下の外国人経営陣は、「従来の経営陣に引き継がれていた『聖域』は一切、認めない」と宣言。社内調査でも厳しい洗い直し作業が進められたため、品質保証部門はクラッチ欠陥についても申告し、リコール届け出が必要なリストに挙げていた。

 しかし、その後、実際にリコールが必要な「緊急対策項目」へと絞り込む際、品質保証部門の幹部の意向で、クラッチ欠陥はひそかに外されていた。

 当時は、ハブの欠陥問題が浮上していたことに加え、2002年10月にクラッチ欠陥が原因の死亡事故が起きて間もなかったため、「社会的な反響が大きすぎる」として、ポート社長に提出された最終リストには含まれなかったという。

トップが膿を出そうとしても社員が従わないという事例ですね。これを体質というのでしょうか。新しい社長さんはしっかりやっている印象をもっていましたが、会社の信用とは別みたいですね。