PDAの価格について

PDAコンソーシアムの記事をみて思ったことですが、PDAはもっと価格を上げるべきだとありますが、自分はちょっと考えが違います。Messagepadは確かに高価でしたが、商業的には成功しませんでした。それでも日本では結構な数の人が購入しましたがその理由は設計思想が優れていた点と価格に見合った性能やつくりのよさ、そして何より「他に同じようなものがない」という認識があったからだと思っています。これは一番大事な要素だと思います。TH55の後継機種がクオリアブランドで20万円ででたらだれか買いますか?
まぁクオリアの話は冗談としてもそれほど高価な商品になった場合は小数生産になるとは思います。自転車で言えばアレックスモールトン、車ならイタリアの工房で作られるスーパーカーみたいに半年で買い換えるような消耗品ではなく何年も使い続けられると思わせられる作りがハード的にもソフト的にも必要でしょう。一年で陳腐化うえに高価な商品はお金持ちが対象になるでしょうが、大抵そのような層はPDAは自分で使わないでしょう。がんばればお金を出せる一般の購買層をターゲットするには妥協のない作りといつまでも使えると思えさせられる設計思想が必要になるのではないかと思います。
なんだか反対意見のつもりが結局賛同意見になってしまいました。自分もオタクですからね。本当に欲しくなったら買いますよ。それこそ10万20万でも。
蛇足ですがスーパー手帳の仕事術(ISBN:447874002X 何年前の本だ)では3万円のシステム手帳で仰天する記述があります。紙媒体で3万円だと今のPDAより買いづらい値段かも知れませんね。