またまたiPod 5G用ケースと作例

daiyan2005-11-23

前回作ったケースを会社の人に見せたら
「また分厚いのを作ったな〜」と厳しいお言葉。
なら薄く作れるか挑戦です。
今回は作り方も簡単に紹介します。
必要なものは

大きめなホームセンターなどで購入できます。今回は黒いオイルレザーの2mmを使いました。

  • 革包丁

カッターやはさみでもOK

  • 糸と針

手縫い張りと麻糸などでもOK

  • 千枚通し
  • 透明なアクリル板

ボール紙などでもいい

  • 菱目打ち

縫う穴あけ用。千枚通しで代用してもいい。

  • エッジャー

なくてもいい

  • ヘリ磨き

なくてもいい

  • トコノールなどのコバ溶剤

なくてもいい

まず基準となる本体の寸法を取ります。
アクリル板などを本体に当てて本体のサイズやディスプレーやホイールの位置を写し取ります。
写し取り終えたらカッターなどでアクリル板を切り出します。

革に先ほど作成したガイドで窓の位置などを千枚通しなどでケガキます。

ケガイた線に沿って切り出します

折り曲げる部分を漉いて薄くします。
やる必要はないのですが、やることで窓の部分などがたわみにくくなり見た目がよくなります。

本体を革に当てながらイヤホンジャックの位置を探り、ポンチで穴を開けます。

切り口は毛羽立っているので角を丸くするためにもエッジャーで削ります。
持っていない場合はカッターなどでやってもいいし、面倒ならやらなくてもいいです。

切り口の補強や見た目のために念(ネン)を入れます。面倒ならやらなくてもいいです。

途中経過。こんな感じ。

途中経過2。失敗したり、友人に「つくって〜」といわれてもいいように型紙にしてセーブしておきます。

切り口(コバ)を溶剤(トコノール)を塗ってこすり付けます。こうすることで毛羽立ちを押さえます。

ふたの部分にギボシを通すためにポンチで穴を開けます。
ポンチはギボシより少し小さめのサイズにします。
一箇所をカッターで切れ目をいれてギボシが通りやすいようにします。

カラビナを取り付ける部分を作成します。

ヘリにボンドを塗り、張り合わせます。ヘリの段差はカッターやカンナで整えたあとにエッジャーをいれます。
写真はステッチンググルーバーで溝を掘っているところ。この溝が結い目を埋めて結果的に傷みにくくします。

ヘリに糸を通す穴を開けます。

これが糸と針。針は手縫い針で糸はシニューというナイロン糸*1です。
糸は麻糸やタコ糸でもOK。
これを必要な長さに切り、両端に針をつけて8の字のように両側から靴紐を編むように縫い上げていきます。

ギボシを取り付けます。

完成。あまり薄く見えない…

*1:昔は動物の腱であるナチュラルシニューというものがあったようですが、現在は合成シニューが主流です。